混同してはいけない3つの進路
共同プログラムでは、提携する教育機関が、それぞれの教育内容を組み合わせた学習課程を編成します。トロント大学スカボロー校(University of Toronto Scarborough、UTSC)のカレンダーには、大学とカレッジ双方の強みを組み合わせるCentennial Collegeとの連携が記載されています。
編入は、これとは異なる仕組みです。学生がある教育機関で学び始め、その後、別の教育機関で学び続けようとする場合です。その際は、編入先の入学条件と単位認定について確認する必要があります。後から編入を検討することは、最初から体系的に編成された共同プログラムとは限りません。
最後に、同じ大学内で2つの分野や学位を組み合わせるプログラムは、必ずしもカレッジとの提携ではありません。英語の「joint」という言葉だけで判断せず、参加する教育機関の名称と、プログラムにおける各機関の役割を確認してください。
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どのような利点とトレードオフがあるか
共同プログラムの利点として考えられるのは、複数のアプローチを体系的な学習課程に結び付けられることです。プログラムによっては、大学である分野を深く学び、カレッジで技術的なスキルを身に付けることができます。UTSCとCentennialの提携は、一定の条件を満たせば、カレッジの資格を大学の学位に加えて取得できることも示しています。
ただし、この仕組みが誰にでも合うとは限りません。定められた履修順序、途中で行われる選考、追加の学期が、進路を決めるうえで負担になる場合があります。2つの選択肢を比べるときは、次の点を考えてみましょう。追加の学びや資格は、それに伴う手順や費用に見合うものだろうか。
この進路なら費用が安くなる、期間が短くなる、あるいは就職が保証されると決めつけてはいけません。「共同」という言葉だけで判断せず、実際に提供される内容を比べてください。
大学とプログラム:オンタリオ州の2つの事例
トロント大学スカボロー校(University of Toronto Scarborough、UTSC)とCentennial Collegeは、ジャーナリズムやニューメディアなどで連携しています。以下の2つの事例は同じ提携関係に関するものですが、編成の違いを示すものであり、カナダの共同プログラム全体を代表するものではありません。
| 比較項目 | ジャーナリズム | ニューメディア |
|---|---|---|
| 大学でのプログラム形式 | 共同スペシャリスト(Specialist) | 共同メジャー(Major) |
| 取得資格 | 要件を満たした場合、トロント大学のHonours Bachelor of Artsと、CentennialのOntario Graduate Certificate in Contemporary Journalism | 大学の学位。追加要件を満たせば、CentennialのNew Media Designの証明書を取得可能 |
| 履修の進み方 | UTSCで最初の2年間を学び、3年次の秋からCentennialで連続する3学期を履修。その後、最後の学期を大学で履修 | カレッジの証明書を取得するには、インターンシップと専門実践科目を含む夏学期を1学期追加する必要がある |
| プログラムへの進学 | 定員制のスペシャリスト | 最初の学修期間を終えた後の競争選考。追加申請が必要 |
ジャーナリズムについて、公式のSPECIALIST (JOINT) PROGRAM IN JOURNALISM (ARTS) - SCSPEJOUの案内には、修了までに4~5年かかると記載されています。Centennialでの課程はフルタイムで、実習を含みます。全員が同じ期間で修了すると想定せず、自分の入学年度に適用される履修順序を確認してください。
ニューメディアについて、カレンダーではこのプログラムは共同メジャー(Major)に分類されており、Specialistではありません。カレッジの証明書が自動的に取得できるわけではなく、追加の学期を予定に入れ、該当する要件を満たす必要があります。また、希望する入学年度について、カレッジ課程の他の科目がいつ実施されるのかも、教育機関に確認してください。
トロント大学のStudyCanada紹介ページは、大学について調べ始める際の参考になります。進路を選ぶ際は、その後、カレンダーと、プログラムおよび入学年度に固有の条件を確認してください。
出願前に確認すること:入学と選考を区別する
大学への入学許可と、共同スペシャリストの定員を得ることは、分けて確認する必要があります。たとえばニューメディアでは、カレンダーに、最初の学修期間の後に申請すること、前提科目を履修すること、追加申請を行うことが定められています。選考は競争制であり、最低要件を満たしても、席が確保されるとは限りません。
検討している各進路について、次の点を確認してください。
- 最初の出願先となる教育機関はどこで、入学時期はいつか。
- 共同プログラムへの参加を後から申請する必要があるか。必要な科目、成績、書類は何か。
- 選考に通らなかった場合、すでに履修した科目をどのように生かせるか。
- 各資格の取得条件を満たしているかどうかを、誰がいつ確認するのか。
一般的な入学許可についての回答は、スペシャリストへの参加を確認するものではありません。別の選択肢を用意することは、希望するプログラムを諦めるという意味ではありません。定員を得られなかった場合にどのような進路があるかを理解するために役立ちます。
予算を計算し、日々の生活を計画する
最初の授業料だけでなく、目指す資格を最後に取得するまでの進路全体を比較してください。UTSCのカレンダーには、Centennialで授業を受ける学期中に教材費がかかることが記載されています。また、ニューメディアのページには追加費用とコンピューター機器についても記載されています。
学生としてのステータスと入学時期に応じた予算を問い合わせ、大学の費用、カレッジの費用、追加の学期にかかる費用を分けて確認してください。さらに、住居、食費、交通費、教材費について、自分自身の見積もりを加えましょう。ニューメディアの証明書を取得する予定なら、夏学期をスケジュールと予算に含めてください。
活動場所と時間割も確認してください。ジャーナリズムでは、Centennialでのフルタイム履修が求められるため、家族に関する責任やその他の予定がある場合は、特に注意が必要です。実習がどのように編成されるのか、どのような移動が必要になる可能性があるのかを尋ねてください。
留学生:実習については別途確認する
海外から来る場合は、次の3つを別々に確認してください。プログラムへの入学、学業に必要な書類、そして実習を行う場合に適用される条件です。プログラムに実習が含まれているというだけでは、自分の状況に関する問題がすべて解決するわけではありません。
予定されている実習の説明を書面で教育機関に求め、特に実習が必須かどうか、プログラムのどの段階に含まれるかを確認してください。その後、自分の状況に適用されるカナダ移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)の最新の案内を確認しましょう。この確認は、学業や費用の比較とは別に行うものです。
進路を決めるための確認表
各選択肢について、2つの教育機関、大学の学位、取得できる可能性のあるカレッジ資格、それぞれの条件を書き出しましょう。さらに、選考の段階、学期の順序、全体の予算、代替案を加えてください。
オンタリオ州の2つの事例で迷っているなら、問うべきことは「ジャーナリズムとニューメディアのどちらか」だけではありません。カレンダーにカレッジ課程の履修順序が明記されたジャーナリズムの進路を選ぶのか、それともカレッジの証明書を取得するために夏学期を1学期追加する必要があるニューメディアのメジャーを選ぶのかも考えてください。
最も適切な比較とは、学ぶ内容を自分の目標に結び付けながら、満たすべき条件と、教育機関に確認しなければならない点を明確にするものです。


